HGMは人生やりなおし機

学習日記

突然ですが、今の人生やり直せるとしたらあなたはどうしますか?

さて、トレーニングの経過報告です。

僕は元々読唇で口の動きを見て相手の言っていることを判断していました。
情報の8割以上は口の動きであいうえおの段、2割が音声のアカサタナの行で判断していました。

なので耳から入ってくる音声をあまり信用していませんでした。
それゆえずっと音声にフォーカスしたことが無く、たいていは雑音と認識していた部分もありますが…

HGMをやりはじめると、勿論やりはじめたときは難聴故にあまり聞き取れませんでしたが、進んで戻ってを繰り返しながら何周か聞いているうちに聞き取れる音声が増えてきました。

初めて聞いたとき、たった1~2か月前に聞いたときと段違いで聞こえるわけです。
おそらく聴力が上がったわけではありません。ただ、聴覚認識の範囲がかなり拡大されています。

聞こえの可視化の記事を引用します。

これが健聴者の聞こえのイメージ。

聴覚障害者の聞こえの可視化

すべての音がはっきりと、意味をもって聞こえています。

続いて、これが伝音性難聴の聞こえのイメージです。

聴覚障害者の聞こえの可視化

伝音性難聴は、電話やスピーカーの音量が小さくて聞き取れない状態に似ています。
この場合、補聴器などで音を大きくしてやると聞き取ることができます。

続いて、これが感音性難聴の聞こえのイメージです。

聴覚障害者の聞こえの可視化

感音性難聴は、音が小さくなるだけでなく、音を識別する機能が失われたり低下した状態です。
つまり、「か」という音が「か」ではなく「あ」に聞こえたり「く」に聞こえたり、歪んでただのノイズにしか聞こえなかったりします。
水の中に潜って、外の音を聞いている状態に似ているとも言われます。

感音性難聴では、音自体は聞こえていても、意味を持った言葉として聞き取ることが難しく、そのため補聴器で音を大きくしても、聞き取りが困難な場合が多いのです。

これが、感音性難聴で補聴器をした場合の聞こえのイメージです。

聴覚障害者の聞こえの可視化

音は大きくなりますが、音の歪みが矯正されるわけではなく、また不要な騒音までもが増幅されるので、決してクリアに聞き取れるわけではありません。
ラジオの電波がものすごく悪い状態で、音量だけを上げて聞いている状態や、カラオケのマイクがキィ~~ンとハウリングしている状態を想像すると分かりやすいかもしれません。

時々、「聞こえない人に話しかけたら振り向いた。なんだ聞こえてるじゃないか!」という方がいらっしゃいますが、【聞こえる】と【聞き取れる】とはまったく別物です。

無線で、
「もしもし、こちら〇〇。聞こえますか」
「はい。何言ってるのか全然分かりませんが聞こえます」

なんてやり取りがあったらどうでしょうか。

「相手の言ってることが分からなかったら、無線が聞こえるとは言わない!」

と思いますよね。
「音は聞こえてるけど、何言ってるか聞き取れない」というのは、そんな状態です。

この記事は https://getnews.jp/archives/514135 より引用しています。

僕は元々、下のほうのイメージでした。

聴覚障害者の聞こえの可視化

それが今はもしかしたらこんな感じになりかけています。(画像の50%聞き取れるか、くらいですが)

聴覚障害者の聞こえの可視化

以前は自分の聞こえる音を信用していませんでしたが、今はある程度信用している自分がいて実生活でも周囲の電話をする声など自然に言葉を拾っています。

そうなると難聴ってなんだろうなぁ…って思い始めています。

今までの聴覚障がい者の概念が揺らぐというか、聴力があれば…突破口はいくらでもある気がします。

これまでも僕自身が割と普通に喋ることで、周囲は僕を難聴と忘れていることが度々ありましたが、最近は自然に声が入るようになり僕自身が難聴だということを忘れかけています。

昔から聴覚障がい者として生きてきたため、聴覚障がいの定義に縛られていたのかもしれません。
聴覚障がい者はコミュニケーションが取れないからコミュニケーション障がいとも呼ばれることがあるよとどこかで聞きました。当時はそうなのかぁ、と諦めても居ましたが、今や聞こえづらいことと、音声を聞くこと、またコミュニケーションをとることは何の因果関係も無いと思っています。

現在は補聴器も進化していますし、昔に比べて色んな音域が拾えるようになっている気がします。
そうなると、聴力がたとえ少なくても、むしろ聴力に不安がある方ほどやるべきだと思います。

聴力はこのHGMトレーニングともう1つ、HGMとは違うところでのスキルもあるのですが(そのうち書きます)

この2つを組み合わせることで聴覚障がいはほぼ克服できると思います。
個人差もあるでしょうから聴力の部分で補聴器はつける必要はあるかもしれませんが、それ以外は健常者とほぼ同じレベルになるかもしれません。

僕自身がたった数カ月でほとんど聞き取れなかったのが今では何本も見て、結構聞きとれるようになって驚いています。

もう少し訓練を積めばもっと聞き取れるようになりそうでワクワクしています。

また、音声を聞いて思い出す、というルーチンを繰り返すことで記憶のネットワークが強化されています。
HGMをやる前の記憶でも色んなことが思い出せるようになりました。

中学や高校の授業の内容もうっすらと思い出すことが最近あります。
ここまでくると生まれ変わったような気持ちです。

まさに人生やり直し機です。

そんな人生やり直し機、興味が沸いてきませんか?